日常をしみじみと感じる

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「よう。3人とも御揃いで」 「そこで偶然会ったのよ」 登校中にこの面々で集まるのも久方ぶりな気がする。 「話はそこそこにして学校に向かわない?」 「そうだね」 まだ登校の途中だ。 時間に余裕があるとは言え、のんびり歩いていては遅刻してしまうかもしれない。 「そうだな。ここで遅刻癖が付くようだと社会に出た時にも困るしな」 「中学生の内からそんな将来の事まで心配するのは気が早くありません?」 光太郎がぼやくと、ルーアハは首を傾げながら問う。 「心構えってのは大事だよ。どのみち、ここにいるメンツの魔法使いは『管理局』に所属してるんだから気にしておいて損はないだろ」 『管理局』は魔法関連の事件を専門に取り扱う警察組織みたいなもの。 この場の魔法使い組は『管理局』に所属している。 一足先に社会の荒波に揉まれていると言っても良い。
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