日常をしみじみと感じる

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「それより、聞きたい事がある」 「何?」 「何故俺は“生徒会の一員にいつの間にかさせられてるんだ?”」 文化祭の始まる直前、光太郎は現生徒会長たる上村沙姫の手により強制的に生徒会の選挙に立候補されていた。 生徒会は現在空きの席があり、それを埋める為の選挙であった。 他にも複数居たのに、いつの間にか光太郎が選挙の票を勝ち取っていた。 「始業式に体育館の電気を消すとか色々とやらかしたからてっきり俺は自動的に落とされたと思ってたんだが?」 「あれは天道が悪さしたのを止めたからでしょ? だから、そんなの関係無いわ」 天道――――フルネームは天道昇(てんどうのぼる)の仲間と始業式の放送室にて戦闘、その際に奇襲の為に部屋の電源だけではなくて体育館の電源まで落としてしまった。 その事を教師に見付かり、担任で魔法に明るい山口奈緒子(やまぐちなおこ)のおかげで軽いもので済んだが光太郎のやらかした事は瞬く間に広がった。 恐らく天道の仕業だろうが、彼は事件を起こして光太郎達に止められると生徒会の選挙を降りてしまった。 本来なら天道の事は黙っておくつもりだったが、沙姫も巻き込まれたが故に話さざるを得なくなったので話した。 と言うより、山口先生が全てゲロってしまった。
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