21  後悔を消して ※R- 18

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 その美しい笑みにぞくりとして、感情が煽られる。  抵抗しようとした私に気づき、要人の指は肌の上を滑り、柔らかな双丘を撫で、敏感な突起を舌が押しつぶす。  緩やかな刺激だけを与えられていた私の体は、その刺激を強く感じ、身を悶えさせた。  繰り返し、舌から与える刺激に息を乱す。 「あ……、だ……め……」  私だけが乱され、要人はまだ冷静―――冷静なままに見えた。 「志茉。どうしてほしい?」  余裕の表情が悔しい。  でも、顔を見て、私は要人がなにを求めているのか気づいた。  一度も私の唇に、要人からキスをしていない。 「……ずるい」 「ん? なにが?」  恨めしい顔をした私に、要人は嬉しそうに笑う。  どんな顔をしても要人は、私が要人を見ると、こうやって笑うのだ。  私の視界に、自分だけがいることに喜んでいるのを私は知っている。 「志茉。もっと欲しいなら、ねだっていいんだぞ?」  ――なんて、悪い顔。    ねだっているのは、要人なのに、本当にずるい。  至近距離で見る要人の瞳は、熱っぽく潤み、綺麗な顔に色気が滲む。
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