6936人が本棚に入れています
本棚に追加
その顔を崩したくて、要人の首に手を回し、わずかに乱れた呼吸にの上に、自分の唇を重ねて、キスをする。
「志……茉……」
うっとりするような声の次にやってきたのは、激しいキス。
要人は覆いかぶさり、私をシーツに押さえつけると、顎を掴み、何度も深くまでキスをする。
「まっ……て……く……るし……」
制止の声すら消して、要人は私の口をこじ開け、舌を絡め、噛みつくような猛獣のキス。
角度を変え、奥まで、隅まで食らい尽くし、お互いの粘膜が擦れ合う淫らな音が響く。
理性が消えてしまうのが怖くて、要人の腕を強く掴んで、顔を背けると、要人が追って口を塞ぐ。
「ふっ……あ……」
「志茉は強情だな」
「そんな……ことっ……あっ……」
要人は一瞬だけ離した唇を再び、自分の唇で埋めた。
残る理性をことごとく奪ってしまうつもりでいるのか、要人は脚の付け根に指が触れさせた。
「んぅ……」
唇で塞がれた口からは、くぐもった声しか出ず、要人は私の熱く潤んだ中へ指を滑り込ませた。
すでに体は熱を帯び、疼く体の快楽は、抵抗をはぎ取り、緩やかに動く指を甘く感じていた。
最初のコメントを投稿しよう!