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これは、数年分の想いが積もった分のキス。繰り返されるキスで、再び、私の中で硬さを取り戻し、要人はぺろりと唇を舐めた。
「かっ……要人……ま、待って……まだ」
体が痺れ、力が入らず、息を整える私に、要人は微笑んだ。
汗で濡れた肌に、手を添え、首を横に振る。
「待ちすぎて……俺は、志茉だけを……」
要人はゆっくり引き抜くと、角度を変え、一気に押し込んだ。
「んぅ……」
甘い吐息と声が口から漏れ、仰け反った。
要人は動きを止め、耳元に言葉を残す。
「志茉だけを愛してる」
――それは、愛の告白より重い。
私だけがすべてだと言われたような気がした。
「だから、俺から離れられないようにしないとな」
もう、何度も絶頂を迎え、動けないのに、なおも要人は私に快楽を与え、体を支配する。
「かな……め……、要人……」
言葉にならず、名前しか呼べなくなるまで抱き尽くされて、最後は意識が途切れた。
要人の愛は、重くて深くて――二人の境を消してしまうほどの熱。
ずっと潜めていた熱で、私を溶かし、誰よりも近い存在になったのだった。
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