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火事から、一週間経った。
犯人はすでにわかっているはずだけど、ニュースになっていないのを見る限り、これが宮ノ入の力なのだとわかった。
要人が言っていた来週あたりに見れる面白いものが、扇田のことを言っていたのなら、もうこれでなにもない。
はずだけど――まだ、要人は私に家の敷地から出てもいいとは言わなかった。
必要なものは、八重子さんが買ってきてくれるけど、退屈でしかたなかった。
今日は八重子さんに野菜の苗を買ってきてもらい、小さな畑を作った。
夏にはトマトやきゅうり、ナス、大葉が収穫できるはず。
「なんだか、懐かしい……」
アパート前にあった畑は、両親が亡くなってから、時間がなくなり、他の人に渡してしまった。
しばらく眺めていたけど、これが終わったら、もう他にやることがない。
八重子さんは通いの家政婦で、夕方になると帰ってしまって、話し相手もいなくなる。
「要人は残業って言ってたし。恵衣に電話しよ」
火事の後、無事だったことは伝えたけれど、会社をしばらく休むとは言ってなかった。
仕事も終わっている時間だし、会社の様子も知りたかったから、電話することにした。
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