伝えよう

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長テーブルが横に2つくっつけられ、それが2列準備がされている。 長テーブル1つに4人は座れそうで、向かい合わせで4列と思ったら、30人弱は来る感じかな……よく電話だけで集めたなぁ…… 一番乗りで好きな場所を取れるのに、一番奥の端に座りボーッと過ごす。 旭は、俺に悩む必要なく、普通に接してくれれば良いと言ってくれた。 さっき少しだけ話が出来たけど、旭はあの告白は無かったかの様な振る舞いだった。 もう整理は付いたと言う事なのかな……? もう気持ちに区切りを付けて次に進んでるのかな……? もし、そうなら、今日俺がしようとしてる事はどうなるんだろう……。 今日、俺がここに来た理由はあの日の返事をちゃんとしようと思ったから……。 旭は自分の気持ちを言えたから満足だろうが、俺はそこからずっとモヤモヤしてた。 旭の中で終わりにしようとしてるのかもしれないけど、俺もモヤモヤしながら必死に考えて何度も旭に連絡しようとした……勇気が出なくて連絡出来なかったけど……。 だから、旭から連絡来た時は、飛びついた。 今日、俺は旭にあの日の返事をする! 俺も旭が好きだと伝えるんだ! でないと、大学で旭以上の友達が出来ないのも、4年間あの日に捕らわれてた理由も、俺がずっと旭に会いたいと思ってた理由も説明が付かない。 ギュッと両手に力を込めて気合いを入れていると、賑やかな声と複数の足音が近付いて来た。 「おー!西浦じゃん!!久しぶりー!!」 クラスで一番声が大きく、体育会系の俺とは一番縁遠い松中 大介が親友との再会の如く語り掛けて来た。 いや、あなたとはそんなに絡んでなかったはずですが…? 久々の集まりに浮かれているのが分かる。 「久しぶり」 松中のテンションに押されながらも挨拶を返す。 松中はドカッと俺の隣に腰を落とした。 ちょっ!俺の隣?!話す事無いんだけど!! 露骨に嫌な顔も出来ず、仕方なく少し横にずれてやる。 筋肉ダルマは場所取るんですけど〜!肩が俺に当たるんですけど〜!! 筋肉の無い男の僻みもあり、心の中で悪態をつく。
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