伝えよう

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「相変わらず幸せそうに食べるよなぁ!幸喜の名前のまんまだよな!喜びと幸せが詰まってる!」 アハハと笑いながら手を伸ばして俺の口の横に付いてた揚げ出し豆腐の欠片を取り除いてくれた。 カァー!と顔が熱くなり、向かいの荒谷さんを慌てて見ると、まぁ!と目を大きく見開いて旭を見ていた。 「アーハハハ、こいつ、もう酔っちゃったん?俺、見てなかったけど、どれだけ飲んでた?」 「んー、生3つと酎ハイ2かな?」 旭がニコニコしながら右手を3、左手を2にして俺に見せる。 「そんなに?!そりゃ飲み過ぎだよ!水!もう水にしとけ!!」 「あ、じゃあ俺、幸喜のウーロン茶がいい!それちょーだい!」 「あー、分かった!じゃあこれ飲んでろ!俺は新しいの頼むから」 「ありがとう〜!幸喜の飲んだウーロン茶〜♪」 「やめろ!変な言い方するな!やっぱり待ってろ!新しいの来るから!!」 「はい〜!それでは時間が来たので同窓会はこれで終わりー!!二次会行く人はこっち来て〜!カラオケ行くぞー!!」 ウーロン茶を追加注文しようと思ったらお開きになってしまった。 「あー、じゃあ俺の飲んどけ!!旭は二次会行くのか?」 「ん?二次会?何それ?」 あ〜、もうこれはだめだ。 「俺、もうちょっと旭についてるわ。久々楽しかったよ」 「えー、新垣くん二次会来ないの?残念だけど、じゃあ私達行くね!またねー!」 「またな!」 俺じゃなくて旭が来なくて残念なのな!知ってるけど!! ゾロゾロと皆が出ていって賑やかな室内が突然静かになる。 「皆行った?」 「うん、行ったな…って、おまっ酔ってたんじゃ…!」 「んー、幸喜見てたら酔ったみたいになってたけど、落ち着いてきた!」 「……なんだよ、それ」 訳分からないけど、それも旭らしくて力が抜ける。 「幸喜が俺と普通に話してくれて良かった!結構不安だったんだ。今日来るかどうかもずっと不安だった」 最初会った時はそんな不安に思ってたなんて感じさせなかったのに、旭の胸の内を聞いて驚く。 「4年経っても全然連絡無いから、口実作って電話したら本当に人が集まって、こんなんなった」
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