いじめてみたい

4/10
前へ
/10ページ
次へ
そのまた翌日。 生理の2日目ということもあってさらにひどくなってしまったわたしは、仕方なく学校を休んだ。 【お大事に、ノートは任せろ】 という頼もしいメッセージが吉野から送られてきたので、安心しきって二度寝した。 次に目が覚めたときには、部屋の窓から夕日が差し込んできていて、ちょうど母に呼び起こされる。 「マコ、具合、大丈夫?」 「うん、なんとか……」 「だったら、心配して来てくれた先生、家に上げても平気だね。じゃあ、母は買い物してくるから」 「えっ……」 わたしを心配して来てくれるような先生、あの学校にはいませんけど? ていうか担任ならメールでいいよ。いつもそうなんだし。 そんなことを寝起きの頭でぐるぐる考えていると、母と入れ替わりでがやってきた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加