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「古屋……」
「え……」
その先生とは、わたしという存在をないものとして扱おうとする三木だった。
なんで、わたしの家知ってるのって思ったけど、このひと学校の先生なんだから、調べようと思えば簡単にできちゃうのか。職権濫用だ。
「いったい、家まで来て、なんのご用ですか?」
わたしは布団に潜って三木に背を向けて話した。
「……挨拶強化が始まって、初日しか顔を合わせなかったから、心配になって」
「それで、担任でもないのに家まで来ちゃうって、わたしのストーカーですか? 顔を合わせないとか……いちいち覚えてるのも、ここにいることも気持ち悪いので帰ってください」
なんだろう。
このまま話してたら、いけない気がする。
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