いじめてみたい

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「……心外だな。古屋にそんなこと言う資格あるのか?」 「は……?」 「最初は、うっかりしたんだよ。せっかく律儀に挨拶してくれたのに、返してあげなかったこと。だけど、古屋の反応を見て、確信した。みんなと同じように、先生に挨拶して欲しそうな顔をしつつ、冷たくされることを喜んでるって」 「っ、そんなわけ……」 「ないって、本当に断言できる?」 「…当たり前、じゃないですか」 「そうか。なら、確かめさせてくれ」 「やっ……!!」 そう言って、三木先生はわたしがかぶっていた布団を勢いよく剥いだ。
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