メタるファンタジー

　「どすこいの助さんのアイテム売ったら総計で、良い装備が買える金額になりそうだぽにょん」
　「売っても、装備は買わん。ミニゲームに使う」ここは譲れない。
　「景品はわかるんだぽにょん、でも、魚と生ゴミはどうにかしたほうが良いと思うんだぽにょん」
　「これは釣りゲーの必需品だ。ミニゲームのピラニア釣りじゃ、生ゴミで入れ食い状態になることが多い。ピラニアは一尾百Ｇで寿司屋が買いとってくれるから、結構な稼ぎにはなるんだ。それに外れのゴミを釣りあげてしまっても、釣り堀がきれいになったと店長からご褒美が貰える。つまり、俺の大事な収入減だ。そっちの装備と同じ価値がある！」
　ミニゲームを侮ってはいかん！
　「すっごいミニゲーム知識！」
　「マニいというか、きちぃわ」
　「ある意味尊敬するぽにょん」
　「ぴえん通りこしてぱおんだ」
　好き放題いってくれるが、大切な収入減を装備に変える気はない。
　「普通に装備集めてる私たちからすると、こうしたアイテムの使い道ってよくわからないんですが、売却以外の使用用途はあるんでしょうか？」
　ＴＫＧ47は俺とはアイテムの価値基準がかけ離れているから、攻略に使えないものは売却して、装備や回復アイテム代に補填するのだろうが、自分の持ち物が実際に使えるのかどうか、使う選択をしたことがないのでわからない。
　「どうなんだろうな。取り敢えず、やるだけやってみるか」