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「一旦引き返すぞ!」
「待つんだぽにょん」
もるるは探索用ドローンを手にいれた。
「壊れたらどうする」
俺は探索用ドローンを手にいれた。
「アイテムの位置が」
もるるは探索用ドローンを手にいれた。
「頭で覚えろよっ!」
俺は探索用ドローンを手にいれた。
「無茶だぽにょん!」
もるるは探索用ドローンを手にいれた。
「どっちが無茶だよ」
俺は探索用ドローンを......以下同文。
「埒があかん。もるるのいう通り、1階のアイテム回収して、探索用ドローンの乾電池を交換しよう。モンスターも弱いんならどうにか切り抜けられるだろう」
ドローンをアイテムボックスにしまいこむと、俺はダンジョンの入り口に脚を踏み入れた。
初めてダンジョンに入るわけだが、一度入ると二度と生きて出られない、コンパスが狂いGPSが機能しない。スマホが使えない、ていうかこのゲームにスマホねぇよ。別名スーサイドダンジョン。○○が多発する、心霊スポットよりやばい、ダンジョンまじやばし!
ダンジョンの相場はわかってても、体が拒絶反応を示す。ダンジョンを知ってることと、実際にやることは違う。深呼吸で気持ちを落ち着けてからダンジョンに入ろう。
「突撃~! ぽにょにょにょにょにょ!」
「モンスターフルボッコしてやんよぉ!」
「一階はチョロいのよ、いくぞーーっ!」
「ぴえんが丘どすこいの助さん、早くいきましょう!」
葛藤する俺を尻目にTKG47のメンバーはダンジョンに突っ込んでいった。なんでこんなにテンションが高いんだコイツら。
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