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「妹だぁ!?」
葵は驚いて声を上げた。あの美人な女性が妹だなって、信じられない。
「そう、妹。今高校生だよ」
「あんなに可愛くて、美人で、背も高くて、モデルみたいな子が高校生で妹なの……?」
「そうだって、さっきから言ってるでしょ。モデルは実際にやってるけどね。ティーン向け雑誌の読者モデルだけど」
「いやぁ、冬音の家系ってルックスのレベル高くない……?」
「ありがと、よく言われる」
「そこは否定しないんだ」
ふふ、と笑って誤魔化した冬音は、さらに説明を加える。
「それでね、僕が引っ越したのを聞いて、お兄ちゃんの所に遊びに行くからって建前で、都内に遊びに来るのが最近よくあって。やっぱり年頃の女の子だからさ、渋谷とか原宿とか行きたいみたい。でもうちの親厳しくてさ、女の子がそんな危ない場所に行っちゃいけませんって。それで、僕をだしにして遊びに来てたってわけ。どう? 納得してくれた? 説明足りなければもっと詳しく言うけど。妹と何食べたとか、」
「もういいわかったから」
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