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過去
15年前。
まだ15歳のクソガキだった頃、両親が強盗に襲われて殺された。
葬儀の最中、救急車のサイレン音が耳に入った。
ふと思った、また誰かが死んだと。
同日。
帰宅途中、自動車事故の現場を目撃した。
運転手の男は血塗れで、助手席の女は目を見開いたまま死んでいた。
帰宅後。
テレビを点けると、戦争や事故のニュース流れ、死者の数が報道された。
オレはその時、ある疑問が浮かんだ。
人が死なない日があるのだろうか、と。
もしあるのならば、そんな日を見てみたいと。
あの時、本気でそう思ったんだ。
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