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「虹葉ーーー!虹葉ーーー?」
体育館裏で声を張り上げる。
人通りの少ないここにはいないとは思ったが、
もう学校中探しても見つからなかったから、
ここしか思いつかなかった。
すると、
「…り……く…」
「え?」
今…呼ばれた気がした。
思わず後ろを振り返る。
「虹葉??」
「り、く…」
虹葉だ!
どこ?どこにいる?
廊下の奥まで走り抜ける。
果たしてそこに、虹葉はいた。
ゴミ箱の後ろにうずくまって、
顔をうずめていた。
目が腫れている。顔を覗きこんで言う。
「虹葉…?どうした?」
「凌空ぅ〜…。私、吹部に入っちゃいけないのかなぁ?凌空と喋っちゃいけないのかなぁ?」
何を言ってるんだ?
「ゆっくり話して?」
「うん…。」
そして俺らは5時限目をサボって、
ゆっくりと話しを聞いた。
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