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虹葉は吹部に入部届けを出しに行ったところ、
他クラスの吹部女子達につかまったらしい。
彼女達は、
「虹葉ちゃーん！吹部入るんだって？
いい事教えたげるから、ついておいでよぉ」
と言った。
素直な虹葉はもちろんついていった。
だが、連れて行かれたのは体育館裏。
廊下の死角になるところで彼女達は振り向き、
表情を180°変えた。
「ねぇ、あんたさ、マジ凌空につきまとうの
やめてくんない〜？ウザいしぃ、うちら
昔から凌空の応援してんのー。
そのために吹部に入ったのよ？」
「そーよそーよ！うちら凌空が落ち込んでた
時も見守ってたんだから！」
なんだよ見守ってるって…。
見てるだけじゃんか…。
だけど彼女達は、何も言えない虹葉にさらに
追い討ちをかけたらしい。
「それにぃ、もう吹部に入ってもついて
これないと思うよぉ？実は今度パートリーダー を決めるオーディションをするんだ〜」
「でもねぇ、虹葉ちゃん最近やってなかったで しょ？クラリネットのパートリーダーは
もううちらが勝ち取るし〜！」
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