第8話

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そして言いたいことを言い切った彼女達は 体育館に背を向けて帰っていったそうだ。 ったく、本当に酷い。 「虹葉らしくないな。俺がしめてくるか?」 半ギレながらに言うと虹葉はかぶりを 横に振った。 「でも…」 「らしくない…?そっか。なら…私は負けない」 俺の言葉を遮って虹葉は言った。 さっきとは明らかに違う瞳で。 「私、私パートリーダーになる! 来てくれてありがとう、凌空」 そう言って虹葉は軽い足音をたてながら 消えていった。 俺、虹葉に何もしてやれなかった…。 俺は助けてもらっておきながら、虹葉は 自分で解決した。 俺なんて奴なんだろう。 虹葉は強い。 ねえ凌空、私強くなんかないんだよ。ー
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