嗚呼、何ということだ!

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 あっ、パパだわ!帰らずにこんなとこで何、道草食ってんだろう・・・  純子はテトラポットに腰を下ろして海を眺めている男の方へ駆け寄って行った。 「パパー!」  男は彼女の方へ振り向いた。  純子は男の目の前まで来ると、息を弾ませて言った。 「パパ、昨日から何してたの?」  すると、男は徐にマスクを取った。  あれ?純子は唖然とした。隠れていた鼻の部分と口の形が父と明らかに違うのだ。人違いかと思っていると、男は言った。 「パパを探してるんだな」  純子は頷いた。トリートメントが行き届いた黒く長い髪を浜風にさらさらと戦がせながら。  男は彼女を見つめ、異様な嫉妬心と情欲を抱き、劣等感に苛まれながら怨念と憎悪を込めて呟いた。 「君の大好きなパパを・・・」  蟠りがふんだんに詰まった、ずしりと響く嫌らしい声だった。  確かに純子は父が大好きで幼少の頃から父に猫かわいがりに溺愛され、高校三年生になる今の今まで父とは一緒に風呂に入る仲なのだ。だから当然、純子は父の巨大なペニスを思春期が始まる8歳頃から意識し始め、高校一年の頃にはこう思っていた。ママは私たちの仲を疑ってるに違いない。もう私はおっぱい大きいんだし、ウェストはくびれてるし、パパのおちんちんが高校生になる前から大好きになってしまったんだもの。だって私、パパのそれ以外のそれのどれも満足できないって言うか、パパのそれと比べると話にならない位、小さいんだもの。だから股間部分がもっこり膨らんだパパのセクシーなジーンズ姿にはどんな男も敵わないわと。  斯様に惚れ込んでいた父と高校二年の時、実際に交わってしまい、勘付いた母を結局、離婚に追い込むことになってしまった経歴を持つ純子に男は尋常でなく興奮しながら事情を説明した。 「俺は徳大寺と言って君のパパの元同僚だ。俺は君のパパ、即ち井原に蹴落とされ零落して自棄になって酒場で警察沙汰を起こして会社を首になってしまったのだ。にも拘らず井原は背格好そっくりなこともあって俺とは親友同士だと思い続けていた。そこに俺は漬け込んで身の上相談を持ち掛けたところ井原を自宅におびき寄せることに成功し、眠り薬入りのウィスキーを井原に飲ませ、井原が寝た隙に井原の衣服を脱がし、井原を縄で高手小手に縛り上げて拘束した。そして井原が起きてから俺は井原と親友時代、一緒に飲んでる時に井原が酔った勢いでぶちまけた井原の秘密、つまり君との肉体関係を知ったから井原にお前の娘とやらせろ!さもなくば、お前の秘密を近親相姦として元同僚らにばらしてお前を破滅に追い込んでやるぞ!と脅しをかけ、君が日曜日の朝にいつも散歩に来るこの場所を井原から聞き出して井原の衣服を着て手ぐすね引いて待ち伏せしていたという訳だ。だから、もし、井原の秘密をばらして欲しくないなら、そして井原を解放して欲しいなら、俺と寝ろ!井原の前でな!ハッハッハ!」  純子は、父を助けたい気持ちも勿論あったが、父以外の大人のペニスを挿入した経験がないので感興をそそられ、結局、徳大寺の要求を呑むことにした。で、徳大寺と彼の自宅へ行き、父の手前、非常な罪悪感と羞恥心に苛まれながらも交わることとなった。それを目の当たりにした井原は、娘をこの上なく哀れに思い、堪らなくなった挙句、悲憤慷慨したから復讐するべく怒りを押し殺して解放を只管待った。
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