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次の日。
教室で席に座り時間になるまで予習をしている俺の隣に
「赭岐君おはよ~。」
黒木が挨拶をして隣に座ってきた。
俺は、また目を反らし予習のノートに目を合わせて返した。
「··お、おはよう···。」
返事を返して直ぐ黒木の隣に座る人···。
「···ったく。いつの間に仲良くなってんの?」
ふてくされたような言い方をしたのは蓮だった。
黒木は、蓮に昨日コンビニで偶然会ったことを説明していた。
俺は、出来るだけ二人の話を聴かないように予習に集中しようとする。
多分···蓮は黒木と親友で変な友達に引っ掛からないようにとか色々考えて俺にああいう風に言ったんだろう。
黒木みたいな人は誰でも友達になりたいと思う。
だからこそ、蓮みたいに注意深い人がいないと黒木が傷つく。
俺は深く関わらない方がいいかもしれない。
そう見られたくなくても····
【金】あるのは間違いじゃないから
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