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プロローグ
「もう、生きていて何の理由もない、、、」
彼は、ぼろぼろとんという妖怪であるが、一回も使われたことのない
道具の付喪神である。
、、、結局、一回も使われた事も、愛されたこともなく、付喪神になってしまった、
昔、それで結構焦った者だが。、、今は、まぁ使われた方が迷惑だろうからいいかという気分である。
「ぼろぼろとんさん」
「おーーーーーー、どうしたの?」
「絵書いてるんですよね、見せてできればモンスターを」
「あ、いや俺が書いてるのは、、モンスターじゃなくて妖怪」
「じゃいいや」
俺が好きな妖怪は、みんな好きじゃないものらしい哀しいが、、、
好きな者を否定されるのはなれてる
ぼろぼろとんのような、一回も使われたことのない道具は基本付喪神にならないし、なったとしても力が弱い。
「ふう」
人間が、妖怪薬を誤ってかけてしまったからである、
ざっと、道具として生をもってから100年である。
、、、、、、、、っていうか、もう、使われることはないということは確信している。
「まーあ、それでも、妖力を失わないようにしてるのはなんでかね」
妖力を失ってしまえば、妖怪になれないーーつまり、死ぬ
道具としての形は壊れ死ぬだろう
正直それでもいいのであるが。
「まぁ、友達からの料理を食べるまでは死ぬわけに行かないか」
それまではあがくってーー、、、決めたもんな
「まぁ、相手なんていないけどな、、、、」
っていうか、いても、結局は、、、目移りされるに決まっているが
主を見つけたとしても
「まぁ、それでも、あがかなきゃ、おごってくれたとき、おいしく食えないからな」
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