‡同級生の青年(火曜日)‡

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名上(ながみ)先生の講義が始まるまでには まだ、少し時間がある… ワタシ (そらひろふうか) 大空尋 風夏 「でも、意外だなあ~」 正面を見ていた彼が こちらに視線を向けてきた。 (くろかみしずく) 黒神 雫 「なにが…?」 ワタシ (そらひろふうか) 大空尋 風夏 「だって黒神くん… いろんな絵画コンクールで 最優秀賞、貰ってるじゃん? この講義を聞きに来るとは思わなかったよ…」 彼は一瞬、目を細めて笑った… (くろかみしずく) 黒神 雫 「ッフフフ…なるほど、絵描きの天才である僕に 有名画家の講義は必要無いと… そう言うことか。」 う… ワタシ (そらひろふうか) 大空尋 風夏 「いやあ、そこまでは言ってないけど… ま…まあ…そんな感じかな?」 彼は相変わらず笑ってる。 (くろかみしずく) 黒神 雫 「まあ、確かに必要ないかもしれないけど… 名上先生の風景画、好きなんだ。 だから…どうして画家を 志すようになったのか… とか、本人の経験談が僕の創作意欲に なにか役に立ちそうだと思ってね。」 わあ…すごい、しっかりしてるなあ… ワタシ (そらひろふうか) 大空尋 風夏 「黒神くん…すごいね。 ワタシ、そこまで考えてなかったわ…」 ワタシは苦笑していた。
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