13人が本棚に入れています
本棚に追加
名上(ながみ)先生の講義が始まるまでには
まだ、少し時間がある…
ワタシ
(そらひろふうか)
大空尋 風夏
「でも、意外だなあ~」
正面を見ていた彼が
こちらに視線を向けてきた。
(くろかみしずく)
黒神 雫
「なにが…?」
ワタシ
(そらひろふうか)
大空尋 風夏
「だって黒神くん…
いろんな絵画コンクールで
最優秀賞、貰ってるじゃん?
この講義を聞きに来るとは思わなかったよ…」
彼は一瞬、目を細めて笑った…
(くろかみしずく)
黒神 雫
「ッフフフ…なるほど、絵描きの天才である僕に
有名画家の講義は必要無いと…
そう言うことか。」
う…
ワタシ
(そらひろふうか)
大空尋 風夏
「いやあ、そこまでは言ってないけど…
ま…まあ…そんな感じかな?」
彼は相変わらず笑ってる。
(くろかみしずく)
黒神 雫
「まあ、確かに必要ないかもしれないけど…
名上先生の風景画、好きなんだ。
だから…どうして画家を
志すようになったのか…
とか、本人の経験談が僕の創作意欲に
なにか役に立ちそうだと思ってね。」
わあ…すごい、しっかりしてるなあ…
ワタシ
(そらひろふうか)
大空尋 風夏
「黒神くん…すごいね。
ワタシ、そこまで考えてなかったわ…」
ワタシは苦笑していた。
最初のコメントを投稿しよう!