生き人形の宴

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「よう。」 「うわっ」 にゅっと女の顔が空に浮かぶ、打ちさるである。 「う、打さる」 「はいはい、打さるですけど」 なんていうか、髪の短い、勝ち気そうな女の子がいる 「幽霊」 「幽霊じゃねえよ、神霊だよ」 (※打ちさるさんは、通訳がないとわからないぐらいなまりがきついので まことにかってながら。標準語に直しています) 「打ちさるさんありがとうございます」 「何が」 「いや、いつも技名」 「いや、いいけど、それより。降りるなら今の方がいいよ ーーーーうちみたいになるかもよ」 「それでもいいよ」 「そうか、、、、変なやつ」 そういいながら、ほおをぽりぽりかく 「それでさ」 「力を貸してくんないか」 「いーーーよーーー」 「いいの」 「うん、今暇だしね」 それが出会いだった 「ふぅ」 「お疲れ」 そういいながら、鍋を用意する打ちさる 「ほら、食べなきゃいけないぞ」 彼女こそが、うちさるであると気づいたことは間違いないのである。 そして、そのまま食べるのである。 なんていうか、おいしいのである 「ところで、うちさる」 「何」 「おなべ造れたんだね」 「造れるわ」 そこで、突っ込みが入るのである 「いや、、、なんていうか、さ、うん、霊体だからね」 そうなのだーー。霊体だから、こそ、難しいのである そうだろう。 哀しい感じなのである。 「できるよ」 「できるの、知ってたけどなんでできるの」 むしろ、できると言うことに対して不安だわという感じである 「それより鍛えてあげるよ」 「あ、うん、お手柔らかにお願いします」 そこは頭を下げるのである
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