二人の誕生日が重なる瞬間に……

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 ローションを滴らせた指で小さな穴をじっくりとほぐされたあと、律の雄がゆっくりと入って来た。  大きく脚を広げさせられ、肩を押さえつけられ律の雄が深く深く僕の中へと挿入される。 「あっ……あ、あ……律っ……律っ……」 「もっと深く、入れるよ? 陽馬……」 「やだっ……も……無理っ……」  すごい奥まで熱い塊が入り込んで来た。  気持ちのいいところを律の硬い雄で擦られ突かれて、僕の性器もまた勢いよく勃ち上がる。  そのまま一気に高みへと昇りつめようというとき、律がピタリと動きをとめた。 「……っ……律っ……?」  僕はイケないまま中途半端な状態で放り出され見悶えた。  僕が訴えかけるような目で見ても、律は動きを再開してくれない。  奥を律のアレで突いて欲しいのに……。 「律、やだ……律……お願い……」 「だからお願いって何?」 「…………」  どうして今夜の律はこんなに意地悪なんだろう。 「俺、鈍感だから陽馬の口からどうして欲しいか言ってくれないことには分からないよ?」  シレッとそんなことを言う。  イキたくてもイケないのが辛くて大粒の涙が頬を伝った。  律はその涙を唇で吸い取ってから再び問いかけて来る。 「陽馬……どうして欲しいの?」 「……動いて、欲しい」 「うん、それで?」 「……っ……奥を突いて、イカせて欲しい」  イキたくて我慢ができなくて僕が恥も外聞もなく口走った次の瞬間、律はえぐるように僕の奥を突き上げて来て……。  激しく揺さぶられる体。  ガクガクと揺れる視界。 「あっ……ああっ……律っ……ん……」  悲鳴に近い喘ぎ声を律がキスで塞ぐ。  僕は頭が真っ白になるほどの快感と共に一気に昇りつめ、そのまま意識を失った。
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