No.0

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No.0

「ゲームを開始します。ゲームを開始します。」 ジリリリリッ、 火災報知器の音とともに無機質な機械音声で開始されたゲーム。 生き残るには、するしかなかった。 俺はスコップを持って他の人に向かって走る。 狙うところは── 首だ。 不快な音がした後、赤黒い液体が腕に伝って流れてくる。 もうこの作業も慣れたものだ。 俺は撮影者のところに行き、小声で 「撮れたか?」 と聞いた。 「うん、無事に。」 彼女はそう言っていつものように笑っている。 俺もつられて笑いながら言った。 「じゃあ今日も投稿するか。俺たちの未来のために。」
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