小早川曼と言う男

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小早川曼は普通じゃない。 頭がおかしいとかそう言う意味じゃない。 空のように明るい青色の右目と海のように深い青色の左目の形の良い鋭い切れ長のオッドアイが特徴的な“小早川曼(ごばやかわ ばん)(31歳)”は、 “視える、話せる、払える”と普通の霊能力者よりも強力な力を持つ一方で、“相手の目を覗くとその人の過去が視える”と言う不思議な力を持つ霊媒師であり、 小早川曼は人間であり生死を裁判する死神の忠実なる僕(しもべ)でもある。 なぜ死神の?の、説明を簡単にすると、死神との出会いは数千年前の話しになる。 それは小早川曼がまだ“イク“と言う名の少年だった頃。 イクの双子の兄である“リク”が己の自我を失い人を殺そうとしたのを止めに入ったイク。 その時に二人の前に自分を死神と名乗る不敵な笑みを浮かべた男が現れた。
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