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あっという間にエルブレンドの大きな門の前に立っていた。
勇気が驚いていると、エレシアがもんを開き中に入るように手招きをした。
門をくぐり、中に入るとそこにはまるで、いい所のお嬢様が住んでいそうな御屋敷のような外見だった。
エレシアは長い階段の前にたち、勇気の方に向き直った。
「ようこそ!我が愛しき名門校、魔法学校エルブレンドへ!1度名乗ったけれど、ボクの名前をもう一度言うね!僕の名前はエレシア・エルブレンド!!この学校で学園長をしているよ!そして、この学校を建てたのは僕自身なんだ!」
勇気は相変わらずぽかんとしていた。
その表情を見て、エレシアは少し顔をしかめて、
「ああ!今、こんな子供が学校を立てるなんて無理無理って思ったでしょ!?」
勇気は馬鹿にしていたのではなくただたんに話についていけていないだけなのだが、エレシアは話を辞めない。
「もう、しょうがないなぁ!僕もそろそろ元に戻りたいし、この姿はや〜めた!勇気!見ててよぉ〜!!」
そう言うと勇気の前で、エレシアはくるくると回り始めた。
しかし、だんだんと光を帯びて、エレシアを包んだ。
勇気はその眩しさに目を閉じた。
光が病み、勇気が恐る恐る目を開けると、そこには…
「少々、時間がかかってしまったんだけどぉ〜。この姿のほうがァ、ボクは動きやすいんだよねぇ〜…」
さっきまでのエレシアの幼い姿とは打って変わって、長身の細身の男が、語尾を伸ばす口調で衣服を整えていた。
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