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空間移動をしたエレシアと勇気は階段前に来ていた。
エレシアは大人の姿になり、先ほどまで持っていなかったローブを勇気に手渡した。
「これは魔法士のランクを表すローブだよぉ。ボクが来ている紫のローブは最上位魔法士の証。君が持っている緑色のローブは最下位魔法士を表しているよぉ。」
勇気はローブを着ながらエレシアに問いかける。
「なぁ、なんでいちいち大人の姿になったり、子供になったりするんだ?」
エレシアは、キョトンとした顔をしたが、ああ、と納得し勇気に答える。
「それはねぇ。ボクの魔力が強すぎるからだよぉ。」
勇気が納得できない顔をしていると、少し歩きながら楽しんだような声で話すエレシア。
「あれは姿を変えているのではなくて、時間を巻き戻しているんだよぉ。今のままだと、魔力が抑えきれなくて、時空がゆがんでしまうかもしれないからねぇ。」
つまり、エレシアは自分の時間をコントロールしているということになる。
ローブを整えていると階段のうえに人影が見えた。
エレシアは興奮気味に手を振る。
「あっ、来たきた〜!紹介するねぇ、今上から2階級を表す赤ローブのエルブレンドナイトの特待生の2人だよぉ。」
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