第5話 エリート魔法士

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空間移動をしたエレシアと勇気は階段前に来ていた。 エレシアは大人の姿になり、先ほどまで持っていなかったローブを勇気に手渡した。 「これは魔法士のランクを表すローブだよぉ。ボクが来ている紫のローブは最上位魔法士の証。君が持っている緑色のローブは最下位魔法士を表しているよぉ。」 勇気はローブを着ながらエレシアに問いかける。 「なぁ、なんでいちいち大人の姿になったり、子供になったりするんだ?」 エレシアは、キョトンとした顔をしたが、ああ、と納得し勇気に答える。 「それはねぇ。ボクの魔力が強すぎるからだよぉ。」 勇気が納得できない顔をしていると、少し歩きながら楽しんだような声で話すエレシア。 「あれは姿を変えているのではなくて、時間を巻き戻しているんだよぉ。今のままだと、魔力が抑えきれなくて、時空がゆがんでしまうかもしれないからねぇ。」 つまり、エレシアは自分の時間をコントロールしているということになる。 ローブを整えていると階段のうえに人影が見えた。 エレシアは興奮気味に手を振る。 「あっ、来たきた〜!紹介するねぇ、今上から2階級を表す赤ローブのエルブレンドナイトの特待生の2人だよぉ。」
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