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勇気は腹の底から声を出した。
敵対視されていたことがわかっている人とどう仲良くすればいいと言うのだ。
殺意の目と軽蔑の目を向けられた勇気は、この先がさらに不安になった。
エレシアは戸惑う勇気を見て、小さな溜息をつき、階段を登り始める。
「ちょっと着いてきてぇ。今から少し、昔話をしてあげるぅ。」
勇気はゆっくりとした足取りのエレシアに警戒しながらも着いて行った。
また、あの二人みたいに冷ややかな目を向けられるのではないかと不安になった。
異世界に飛ばされこんなにも貶されるとは想像もしていなかったからだ。
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