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長い廊下を歩いていくと、赤い扉の前でエレシアは立ち止まった。
「ここがボクの部屋だよぉ。」
そう言うと、扉の鍵を開け、扉を開けた。
その先にあったのは、何万冊あるかわからない本の山と、木彫りの椅子と机だった。エレシアは椅子をひき、
「どうぞぉ、座っていいよぉ。」
勇気は恐る恐る座る。
いつ注いだか分からない謎の飲み物を2人分テーブルにおき、向かい側の椅子に座った。
飲み物を少し飲んだエレシアは、机に置き、勇気を見た。
「君はこの世界、いや、全世界で貴重な魔力所持者だよぉ。」
「魔力所持者ってなんだよ。」
勇気はいてもたってもいられず質問した。
「魔力所持者…生まれながらにして魔力を有する者。魔力所持者は種族、性別、出身地関係なく、膨大な魔法を使用可能なもうひとつの種族。」
急に難しい言葉を綴れられ、混乱する勇気を見て、エレシアは軽く笑い、
「少し、魔力所持者の昔話をするね。」
そう言うと、エレシアが語り始めた。
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