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「村長は魔力抽出者だったから、木の魔力を感知できたんだ。だから、木には癒しの魔法が授かることも知っていた。だから、木の魔力で子供たちをどうにかして治せないかと思って、魔法を持って行った。案の定、村長の考えが当たった。木の魔力を浴びた子供たちはみるみる元気になった。喜んだ村の人達は宴会を開いた。その時、10人の子供が魔法を使えることに気づいたんだ。その子供のことを魔力所持者と呼んだのが始まり。」
「じゃあ自然の魔法を浴びたら誰でも魔力所持者になれるの?」
「いいやぁ、子供たちはその時にかかった難病と自然の魔法が合わさって、魔力所持者になったんだぁ。まぁ、最後まで聞いてよ。」
勇気は恐る恐る飲み物に手をつけた。
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