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竹取物語で知られる讃岐の神社と同名の当神社は、土地は違えど同じ伝承を典籍として守り抜く平安以来の長い歴史をもつ。当年は、元宮(月の峯竹取神社)の鎮座からちょうど一千百五十年目にあたり、これを記念する資料集の作成が先週ようやくおわったばかりで、今週は、息をつく暇もなく、参照した多くの典籍の虫干しと綴じ紐の修繕作業に取り掛かった。社務所とは別棟の書物殿に籠り、独りの作業に勤しんで今日で連続五日目となる。
連日の疲れが出たのか、不覚にも作業中に転寝をしてしまったようだ。その際、不思議と明晰すぎる夢を見た。時間にして1、2分ほどだろうか。
やはり夢を見た場所が神の御座す場所なので、この夢にも何か特別な意味があるのかもしれないと考え、念のため社務所日誌に記録を残しておきたい。
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