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救いの手
私はよく夢を見ていた子だった。
小さい頃の忘れそうになる夢。
夢の中の私は、いつも、色んな夢でヒロインで。
誰にも負けないヒーローがいた。
月に1回は必ず彼が出てきて。
私を助けてくれる。
そんな夢。
私にとったら、その夢はすごく大切なものだった。
他の人にとったらふーんって言うくらい、
つまらないことかもしれないけれど。
私はとてもその夢が大好きだった。
そんなことを、
彼を見てふと思い出してしまった。
あの時の夢のヒーローは、
もう居ないけれど。
彼がヒーローなんだ。と。
彼の背中を見てそう感じた。
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