僕という人間

1/1
前へ
/80ページ
次へ

僕という人間

恋をしたら人間変わるとよく言う。 僕もその通りの人間だった。 彼女に恋をして、どうしても振り向かせたくて。 苦手な勉強を沢山して、 どうしても、彼女についていきたくて。 必死に頑張った。 今の彼女は僕を見てくれてるだろうか。 勇気なんてものは僕は持ち合わせてはいないけれど。 好きという至らぬ感情がある限り、僕は君に恋をする。 きっとこの感情をぶつけるのには まだ早いかもしれない。 でも、心の奥底に誰にも彼女を譲りたくないとか、 言いたい気持ちが、ずんずんと扉を押すんだ。 言わなきゃいけないなんてそんな使命感で言う訳にも行かないけど。 この気持ちは本当に言わなきゃいけないんだ。 そうだ。 彼女と出会ったあの公園。 あの公園に行こう。 あの時彼女に貰った本を持って。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加