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意識
正岡子規が冬の寒い日に詠んだあの詩。
何度も何度も雪の深さを尋ねて。
情景を空想で思い浮かべる。
病弱だった正岡子規は、そんな風に人に尋ねることが出来たけれど。
私は誰にも尋ねれない。
あの公園に行ったら、きっと彼がいる。
尋ねれない私は、どうしたらいいのだろう。
冬の寒さに包まれてはまた解けていく。
でももう足は、あの公園に向かっている。
私の意識とは反対に。
変わっていく情景を尋ねることは
やっぱり難しい。
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