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彼女に会いに
ある時、いつものように
定期的連絡でランチに誘うと
「仕事を辞めたい」
「パワハラを受けている」
と内容のLINEが返ってきた。
コロナ第一派の最中だった。
「コロナが流行る前に
早く辞めるべきだったね。」
と返信した。
だいぶ病んでいるようだった。
俺は彼女の働くカフェに
何度か足を運んだ。
おっさんが入るには
少々引け目を感じるお洒落な店だった。
が、彼女とはすれ違い、
なかなか会えなかった。
俺も連絡すればよかったのだか、
彼女がしてくれていたように
突然行って、喜ばせたかった。
やっと会えたのは
5度目にカフェに行った時だった。
会うのは1年ぶりくらいだったが、
彼女は少々顔は窶れて、
体型は太っていた。
制服なのだろう。
キャップを被っていたが、
髪が乱れているのが
見て取れた。
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