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笑顔
心配だった。
いつもピシッとアイロンのかかったシャツを着て、
いつもビシッと仕事をこなしていた彼女。
雰囲気は穏やかでおっとりだが、
出来る女だった。
線は細く、華奢で、痩せすぎなくらいで
身長も低かった。
そんな彼女が現在、
若干の不潔な印象を持たせていたからだ。
LINEで病んでいるのはわかっていたが、
少々俺もショックを受けた。
その夜、連絡をしてどうにか休みの日を聞き出し、
息抜きに飲みに行こうと誘った。
少し渋った彼女だったが、
約束してくれた。
彼女が少しでも元気になって、
以前のような笑顔が見たかった。
ただそれだけだった。
気になる子だった。
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