プロローグ

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 世間では神様は何不自由なく暮らせる存在だと信じれられていた。 「あの女神さん。そのキャラ何ですか。ギャップ萌えを狙っているんですか」 「はぁ? ギャップ萌え何て狙っているわけない……んだから」  この瞬間彼は悟りました。  女神とは非常に面倒臭いツンデレタイプ何だと。そして歴代の勇者が如何に苦労したか。  だからこそ、彼は尋ねた。 「何で俺なんですか。ほら、見た目もザ・村人ですし」  実際よくいる村人と対して変わらない容姿である。違う点を挙げれば、髪色がやや明るい茶色、少しだけ身長が高い──ぐらいしかない。服装もよくいる村人の服である。  では、女神は何を基準に選んだのか。  才能か。しかし彼には秀でた特技はない。  出自か。しかし神の子と言うことはない。  裕福か。しかし裕福とは言えない。  彼の疑問に答えるように女神は言う。
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