先生は左利き

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「だから、痛いんですけど!?」 「俺、知ーらない」  先生がそっぽを向くと、椅子をくるくる回し始め、そして「うっ……」と言って口に手を当てた。 「そうなると思ってました」 「うるさい……」  先生はまた私に向き直ると、左手を首に当てた。 「で、まぁ俺の言い分を聞いて?」 「仕方ないですね……」  私はふーっと息を吐くと、先生が「あのな」と言って話し始める。  先生の言い分はこうだ。
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