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プロローグ
豪華客船オーナーのお嬢様と結婚した僕は、約束通り、妻を連れて冒険の旅に出た。
故郷へ、親父の死を伝えるべく向かうと、それはそれは立派な王国だった。
衛兵に親父の形見を見せると、ヒゲのオッサンに目通りが叶った。
応接間に通され、
「お連れいたしました! このお方こそ、我が国で、最高の忠臣と誉れ高き‥‥」
オッサンは、僕の顔を見た途端、衛兵の言葉を遮った。
「は、貴方様は、もしや‥‥?」
「僕?‥‥一応、親父の形見を」
「若き日の国王の面影がありありと‥‥か、形見ですと!?」
僕は、親父が亡くなった経緯、その後どう生きてきたか、そして結婚の報告をした。
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