プロローグ

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 僕の母親は、伝説の勇者の血を引く天空人だそうで、大魔王復活の生贄とすべく、さらわれたのだという。  僕は、物心ついた時には、すでに旅の途中だったし、国王になれるような教育は受けてない。  このまま、忠臣である彼に政務を任せて、親父の仇討ちと母親救出の旅に出ると宣言した。  そんな矢先、妻の妊娠が発覚し、旅は一時中断。  僕たちは、素性を隠したまま、安全な王城で、出産から子育てをした。  国が悪い大臣に乗っ取られて、腐敗政治が‥‥なんて事がなくて良かった。
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