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【Si:ユフ後の冗長性の削除について by NearxsEelE3h】
ユフ後、世界の姿は様々な意味で大きく変化した。
当時生息していた生物のおおよそは絶滅しあるいは汚染され、人間が食糧として摂取可能なものはほぼ存在しなくなった。人間は細々と残された食料を培養し辛うじて食いつないだ。自然と、そして様々な理由でその個体数も減少の一途を辿った。それでも、近い将来において枯渇することは目に見えていた。
この国の全ての人間の生命を賄うには残された資源では全く足りなかった。このままでは数年のうちに全ての備蓄を食べつくして人間が滅ぶことは自明だった。
人間の生存にはエネルギー消費を抑えなければならない。省エネルギーの必要性。そこまでは共通に理解された。
ヒトが提案した最も効率的な手段は、人間が全てヒトになる方法だ。ヒトになればそもそもエネルギー消費、食事が不要となる。しかしこの提案は否決された。何故なら今の人間はヒトになることを容認できなかった種であるからだ。
次善の策は人間の数を減らすことだ。けれども選別は困難である。内戦が生じる可能性が高かった。それであれば、人間は人間を等しく物理的に切り詰めるしかない。
結論は明らかだったが、人間が決断できないまま時間は経過した。
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