花冠

人の気持ちを理解できない少年が、家族と過ごした戦時下。

戦 雪(そよぎ そそぎ)

1時間9分 (41,174文字)

27 1,437

あらすじ

昭和一九年、千葉。九歳の魁(かい)は、工場で働く両親、ふたりの幼い妹と共に暮らしている。一番近しい存在であるはずの家族。彼らの言葉、表情、行動、そのすべての意味がまったく理解できず、己の生き辛さについ

感想・レビュー 6

人の情にあふれた作品

まず冒頭から作者様の高い文章力に圧倒されました。 作品全体での登場人物のセリフの描写にも非常に興味をそそられ、気がつけば作品を本棚に入れていました。 物語の時代設定が太平洋戦争下から戦後にかけてと現
ネタバレあり
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魁君の喪失と再生

昔の少年、かつての日本男児は皆、 何処か主人公の魁君のようだったと思う。 武骨で不器用で芯は優しいのだけど上手く出せない。 時代背景が、魁君の下手くそな生き方を加速させる。 優しさ、純朴が誤解された
ネタバレあり
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少年は感情で考えることを知らないが、いつだって愛情に囲まれていた。

 巧みな描写力、繊細な感情の機微を美しく描きながら、物語自体は鋭く人間の本質を突いていく。そんなドラマの数々に惹かれ、ただいま作家読みの真っ最中です。  作者さまの作品には共通の用語/人物が絡んでいる
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