「遺書」谷崎トルク

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 僕たち三人はとても複雑で、とても哀しい業を抱えた関係だった。だがそれゆえに、美しく輝いたのだと僕は思う。  長くなったね。なんだか疲れたよ。でも、こうやって自分の気持ちをここに記す事ができて僕は安堵しているんだ。  僕は友子を愛している。  けれど、同じくらい君を愛していた。  いや――  今もずっと愛している。  嘘じゃない。  それだけは、信じてくれ。  ――――H
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