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文章はそこで終わっていた。佑都はしばらくパソコンの前から動けなかった。
何度も読み直して、このフォルダの行く末をどうするべきか考えた。
思い悩んだ挙句、佑都は相手の男を突き止めようと決意した。このメッセージを渡すかどうかはその後、考えよう。そう思い、パソコンの電源を落とした。東の空はとうに白み始めていた。
佑都はZが言った「過去に起こした、たった一つの選択ミス」が気になっていた。それがなんなのかは分からなかったが、男の方も心に遺恨を抱えているような気がした。父親のメッセージを渡す事で解決する何かがあるのかもしれない。佑都はこの文章をそれからも幾度も読み直した。
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