パンダカフェ

ちいさな町の、ある丘のうえに
カフェがありました

そのカフェにはコーヒーが大好きなパンダがいて、カフェをきりもりしていました
（『おいしいコーヒーあります』の看板）
カフェのメニューはコーヒーだけ
いつもコーヒーが好きなパンダのお客さんでにぎわいます
コーヒーの香りが、いつもカフェをやさしく包んでいました

ある日のこと、いつものようにコーヒーをいれながらパンダはふと思います
ボクは毎日お客さんのために大好きなコーヒーをいれるこてができてしあわせだ
だけど、来てくれるお客さんはコーヒーが好きなパンダばかり
もっとほかのパンダにもこのカフェに来てもらいたいなぁ

パンダはコーヒー以外のメニューを考えることにしました

まずは飲みもの
コーヒーに白いミルクをまぜたカフェオレ
いろんな香りと味をたのしめる紅茶
果汁100％のオレンジジュースとリンゴジュース
くだものがたくさん混ざりあうミックスジュース
みどりのソーダにバニラアイスを浮かべてクリームソーダ

次は食べるもの
キュウリ、ハム、レタス、トマトをパンにはさんだサンドイッチ
ふわふわたまごのオムライス
ケチャップがからまるナポリタン
スパイス香るカレーライス

デザートもやってみよう
いちご味とチョコレート味のパフェ
生クリームとくだものを巻いたロールケーキ
バターとメイプルシロップいっぱいのホットケーキ

そして
パンダにはかかせない笹のサラダ

たくさんのメニューができました
（『新しいメニューはじめました』の看板）

いろんなパンダたちがカフェにやってくるようになりました
カフェがにぎやかになってパンダはとてもうれしくなりました

ちいさな町の、ある丘のうえに
カフェがありました
今日もたくさんのパンダのお客でにぎわっています

<おしまい>