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現在、午後11時
僕はまだ寮に帰れていない。
今日が期限の仕事は一応終わらせることが出来たけど、だからって仕事やめると明日もまたこんな感じだろうし。
ていうか毎日毎日、追加の仕事が多すぎてその日の仕事なんてやってる暇ない。
だからまだ先が期限の仕事まで終わらせようと思ったんだけど、予想以上に進まない。
んー、いつもならもうちょっと早く仕事捌けるはずなんだけど・・・
その時、コンコンとノックの音が聞こえた。
こんな時間に誰だろう。
「はーい」
すると入ってきたのは風紀委員長だった。
「お前、まだ仕事やってたのか」
「うん。だってやらなきゃ仕事終わんないし。」
「・・・そうだよな。だって他の役員は何もやらないんだから。」
いつもより少し低い声の委員長。
なんか見ないうちに迫力増したなあ。
「みんなは今別のことに夢中だから仕方ないよ。まあ今は特に学校の運営では問題も起こってないし怒らないであげて。」
「なんでアイツらを庇うんだか。」
庇ってるわけじゃない。
でも生徒会よりも優先したいものができちゃったんだから仕方ない。
僕にはそれが無いから、彼らの代わりは僕がやる。
「俺からしてみれば、アイツらはみんな自分の行動に責任を持たないクズだけどな。」
「もー、ほんと君たちは仲が悪いよね」
「あんな奴らと仲良くなりたくねえ」
一体この人達の間には何があったんだろう
「お前はアイツらに何か思うことはないのか?」
「え?そうだなぁ。やっぱり1人は寂しいから出来るだけ早めに帰ってきてほしいかなあ」
そういうと委員長は少し目を伏せ、俺の頭をガシガシと撫でた
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