嵐到来

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「それでな、その時怜が俺の手を引いてくれて・・・」 食事を終えて30分。 未だに止まらないこの子の口をそろそろ塞ぎたい。 ていうか食堂の空気がいつもよりも冷たくてなんだか居心地悪い。 「あいつがなんで染井様と!」 「会長様に近づくな!」 「まさか…染井様まであいつに惚れちゃったのかしら…」 食堂内は朝倉に対する誹謗中傷と、僕に対する悲しみの声でいっぱい。 でも僕は声を大にして言いたい。 僕は朝倉に惚れてない! 本当はもう食堂を去って仕事をしたい。 今の状況での30分というのは本当に貴重なんだ。 最近はさらに朝倉絡みの仕事が舞い込んできて全然寝れてないし。 それにあまりご飯を食べてなかったからか今日の食事は雑炊1杯でお腹いっぱいになってしまった。 うんうん。と頷きつつ話を切り上げるタイミングを伺うが、なかなか話が止まらない。 うーん。どうしよう。 その時 ーーバンッ 突然扉の開く音が食堂内に響く。 見るとそこには生徒会のみんなが立っていた。
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