686人が本棚に入れています
本棚に追加
何かが、壊れた感覚がした。
今まで。
あんなに必死に1人で仕事をやってきたのは何の為だったんだろう。
彼らにとっての僕は、あまり価値のない存在だったのかな。
「あの、会長様。」
突然目の前に人影が現れ、少し驚く。
パッと顔を上げると、目の前には僕のとこ以外の生徒会役員の親衛隊隊長が立っていた。
「えっと・・・?」
「あ、失礼いたしました。私は副会長様の親衛隊隊長、蒼井 聡です。後ろの彼らはみな生徒会の方々の親衛隊隊長です。」
「あ、うん。君たちのことは知ってるよ。でもみんな揃ってどうしたの?」
「あの・・・。実は聞きたいことがあります。」
「えっと、それはどういう」
「私たち親衛隊は、対象となる方を守ることが役目なんです。だから、彼らに危害が及ばないように彼らの行動は把握しています。
ですが、ここ1ヶ月ほど、彼らが生徒会室で仕事をしている姿は確認されていません。
そして、会長様。貴方の親衛隊の隊員からは近頃学園内で貴方の姿を見なくなったという話を聞いています。」
「彼らは、仕事をしていますか?」
最初のコメントを投稿しよう!