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「それはつまり・・・」
「ごめん、僕学校に忘れ物しちゃったからここで失礼するね。」
「あっ会長様・・・!」
後ろからの視線を感じつつそさくさと食堂を後にする。
忘れ物なんて嘘だけど、どっちみち生徒会室に戻るつもりだったし、こう言っておいたほうが都合はいい。
それにしても、これからどうしようか。
この調子だと仕事をしてるのが僕だけだってことがバレるのも時間の問題だろう。
それだけはダメだ。
それに、これがバレたらこの先彼らが生徒会に戻りにくくなっちゃう・・・と、ここまで考えて僕はふと思った。
本当に彼らが生徒会に戻ってくる日なんて来るのだろうか。
「・・・!・・と!あやと!彩翔!」
「っ!」
「はぁ。やっとこっち見た。」
驚きながら振り返ると、そこには僕の親衛隊の隊長、笹本 遥希が立っていた。
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